はじめまして。
DHまるです。
前回は歯医者デビューの不安や持ち物についてまとめましたが、今回は歯医者デビューにおすすめの「小児歯科」と「予防歯科」について、それぞれ、どんなことをするのかなどを具体的にお伝えできたらと思います😊
歯医者デビューは小児専門か予防歯科がおススメ
歯科デビューにおススメの歯医者は
・小児歯科
・予防歯科
この2つになります。
よく見かける「一般歯科・小児歯科」という看板。
こちらでもお子さんはみてもらえますが、小児歯科専門医が在籍しているとは限りません。
もし、近くにある歯医者が「小児歯科専門」でない場合はホームページなどで歯科医師のプロフィールや経歴を確認してみましょう。
院長が小児専門医でなくても、勤務医として小児歯科専門医が在籍している歯医者も多数ありますよ!
また、予防歯科は認定医などがありませんのでホームページをよく見て判断するようにしましょう。小児歯科と比べると予防歯科を専門にしている歯科医院はまだ少ないのが現状です。何を基準に選んだらいいのかなどのポイントは「予防歯科」の項目に詳しく書いていきますので参考にしてくださいね😊

小児歯科専門
・「○○大学歯学部小児歯科学講座入局」のような経歴がある
・「日本小児歯科学会 認定医取得」は厚生労働省が認める専門医の証
小児歯科専門の歯医者には「小児歯科専門医」が在籍しています。
歯科衛生士や受付をはじめとするスタッフも毎日お子さんに接していますので対応がとても上手です。
圧倒的に診ているお子さんの人数が多いのが小児歯科専門医です。
特に、 日本小児歯科学会認定医を取得している歯科医師は臨床経験だけでなく試験や臨床に関する報告の発表や試験に合格する必要がありますのでまさにスペシャリストです!
そして、歯科衛生士も子供が好きだから小児歯科を就職先として選んでいる場合が多いので、子供好きのスタッフであることは間違いないです!

日本小児歯科学会では全国の小児歯科専門医・認定医が検索できます▼
日本小児歯科学会のHPはこんな感じになっています。👇

TOPページの「専門医・認定医がいる施設検索」で調べることができます😊
予防歯科
・予防歯科は新しい分野で厚生労働省の認める学会はない
・予防歯科の第一人者であり、カンブリア宮殿やプロフェッショナルなどのメディアでも紹介された熊谷崇先生のオーラルフィジシャン育成セミナーを修了している
・HPにどんな思いでやっているのか、どんな検査をどんな流れでしているのか分かりやすく書かれている
予防歯科はその名の通り「虫歯や歯周病にならにように」お口の環境を整えていくことをめざしている歯医者です。大人ももちろん対象ですが、赤ちゃんの頃から予防できたらとても理想的ですよね!
予防歯科は小児歯科学会のような厚生労働省に認められた学会はありませんので、自己研鑽的な要素が大きくなります。
ホームページで予防歯科と書かれているかどうかだけでなく、どのような検査をしていくのか予防に対してどう考えているのか明記されている歯医者を選ぶと良いでしょう。
予防歯科の第一人者である山形県酒田市の日吉歯科診療所 熊谷崇先生のオーラルフィジシャン育成セミナーを修了したと認められている歯科医院がお近くにあればそちらをおススメします。
熊谷先生のセミナーは予防についてただ講義を受けて終わりではなく、参加した歯科医院がどのように取り組んでいるか、歯科医師と歯科衛生士が一丸となって真摯に取り組んでいるかもチェックしていますので信頼度が違います!

そして、このセミナーを修了した先生や歯科衛生士が目指しているのが「KEEP28」です。
80歳で20本の歯を残そうという「8020運動」はきいたことがあるかもしれませんが、人生100年時代を生き抜くために、さらに上の100歳まで28本の歯を残そうというのが「KEEP28」です。28本というと親知らずをのぞいた永久歯を1本も失わないということです!
矯正で4本歯を抜いて、すでに24本しか歯がない私には無理ですが、これからの子供たちは絶対に目指せる目標です😊うちの子も、もちろん目指してます!
▼オーラルフィジシャン育成セミナーを修了している歯科医院はこちらから検索できます

パパママさんや成人の方も今ある歯を1本でも多く残していくことが大切になってきますので、予防歯科の受診はとてもおすすめですよ😊今のお口の中はどんな状態なのか、そして何が原因で今の状態になったのか知るところからはじめて、今後は何をしていけば改善もしくは維持していけるのかを歯科医師や歯科衛生士と一緒に考えていきましょう!
当日の流れ
はじめての日(初診日)は小児専門医も予防歯科もやることは大きく変わらないと思います😊どちらもお子さんに合わせて進めていく形になりますよ!
1、受 付 | 問診表の記入など |
2、診察台やカウンセリングルームへ | ・診察台に一人で座れるようなら一人で座ってもらいます ・小さいお子さんや緊張していたり怖がっている場合はパパやママに抱っこして診察台に座ってもらいます ・カウンセリングルームなどでお話しを聞いたり、予防歯科の場合はどんなことをするのか説明やビデオをみてもらう場合もあります |
3、カウンセリング/今日やることをお伝え | ・おこさんのお口の気になるところや悩みなどお話しを聞かせていただきます ・お子さんが飽きないようテレビなど付いているところもあります ・コロナでおもちゃの貸し出しなどしていない場合が多いのでお気に入りのおもちゃを持参していただけると助かります ・年齢によりますがパパママさんだけでなくお子さんにも今日は何をするのかお伝えします 「今日はお口の中を鏡で見せてもらってから 歯磨きの練習するよ」とか「まずは鏡でお口の中を見せてね」などのように正直に具体的に伝えます |
4、お口の中を見せてもらう | ・実際にお口の中を見せてもらいます。 カウンセリングルームでお話しをうかがった場合は診察台へ移動します ・まずはお口の中を見せてほしいことを伝え、この時使うお口用の小さい鏡(デンタルミラー)を見たり触ったりしてもらいます(鏡だということや触っても痛くないものと知ってもらうため) ・背中を倒すことも伝え「背中倒れるよ」「椅子と一緒にゴロンするよ」と声掛けしながら実際に倒していきます 抱っこの場合はパパママも一緒に! ・パパママさんはお子さんが不安そうであれば手を握ってあげたり「大丈夫だよ」「傍にいるよ」と声掛けしてあげるといいですね! ・もし、大泣きしても大丈夫です! 年齢が小さい場合や説明や声掛けをしても恐怖のほうが強く泣いてしまう場合もありますが、大きなお口を開けて泣いてくれると逆に見やすいです😉 |
5、お口の状態を説明/歯磨き・フッ素塗布 | ・虫歯の有無や歯磨きの状況などをお伝えします 治療についてやご自宅での歯磨きや食事、間食、飲み物、フッ素などについてポイントを絞って説明やアドバイスさせていただきます ・持参もしくは購入していただいた歯ブラシでの歯磨き指導やフッ素塗布をしていきます ※お子さんの状況に応じて実際に磨きながらお伝えしたり、模型で説明したり臨機応変に対応します ※フッ素塗布はご希望に応じてになります |
6、質問・相談 | ・パパママさんから何か聞きたいことがあれば遠慮なくきいてください ・予防歯科の場合は次回から進めていく予防の検査や流れについて説明がある場合もあります ※予防に特化している歯科医院の場合は当日にお口のお写真を撮ったり検査する場合もあります。 |
7、終わり | ・泣いた泣かなかった、出来た出来ないに関わらず、歯医者に来れただけで十分です! おもいっきり!大げさなくらい褒めてあげてください!!それが自信となって次回につながっていきますよ! |
お子さんの場合は
Tell~何をするのか具体的に分かりやすく説明
Show~使う道具や器具を見たり、触っても大丈夫なものは触ってもらったりする
Do~説明したことを実際にやってみる(説明してことのみ。嘘はダメ!)
が大事になってきます。嘘をつくと信用してもらえなくなるのでパパママさんも注意です。
たとえば「見るだけ」ってママが言ったのに、実際には「見た後に歯磨きも、フッ素塗布もした」となると「ママ嘘つき」ってなっちゃいます。なので正直に伝えることが大切です。
パパママさんへのお願い
歯医者に行く当日はもちろんですが、日ごろから歯医者に対してマイナスな発言をしないようにお願いします!
「おやつばっかり食べてると歯医者さんに歯削られるよ~」とか「歯医者は怖いよ(痛いよ)」「歯磨きしないと歯医者さんに怒られるよ」などなど・・・。
怖い所だと思われてしまうと子供本人にとってもストレスなだけでなく、連れていくパパママさんも私たち歯科医院で働くスタッフも大変になります。普段から今後、歯医者に通うことを考え「歯医者さんは歯をきれいにしてくれるところだよ」のような前向きな言葉をかけてもらえると嬉しいです👍
小児歯科と予防歯科のその後の流れ
初診時はそれほど大きな違いはないかと思いますが、2回目以降は小児歯科と予防歯科で流れが違います。

私が働いていた歯医者では次のような流れでした。歯医者によって違いはありますので参考にしてください。予防歯科は検査や結果説明などあるため最初の通院回数は多いです。ただ、お口のどこにリスクがあるのか、お口の環境を整えるためにどうしたら良いのか検査の結果に基づいたより具体的なアドバイスがもらえます。
小児歯科
・虫歯があれば治療へ
・奥歯の溝が深く予防的に埋めた方が良いようであればシーラント(プラスチック樹脂で溝を埋める)
・歯磨きができていないようであればブラッシング指導などで通院
・問題なければ3~4か月ごとにチェックや歯磨き指導、フッ素塗布で定期的にみていく
予防歯科
・まず、お口の中の状態を把握するための検査をする(年齢に応じて出来る範囲で)
お口の中の写真を撮ったり、唾液の検査やレントゲンの撮影、染め出して磨き残しの検査など
・虫歯がある場合は応急処置
最終的な虫歯の治療はお口の環境が改善されてから(再発しにくくなるためや、お口の環境が整えば虫歯の進行がおさえられる場合もあるため)
・検査結果をもとにお子さん一人一人に合わせた予防プログラムを立案してくれる
・検査の結果説明と予防プログラムの内容を共有
同じ虫歯ができやすいお子さんでも原因は様々です。虫歯菌の量や歯磨き、フッ素の活用、食事や間食、唾液の質などお子さんのどこにリスクがあって、何をどう気を付けていくと良いのか、何をしたらいいのか説明があり、それをお家で実行してもらうことになります。
・お口の中の環境が改善されたか検査をし、最終的には小児歯科同様、3~4か月おきにクリーニングや歯磨き指導、フッ素塗布などで定期的に診ていく
まとめ
今後、数か月に一度定期的に通うことを考えると通いやすさも重要になってきます。定期的な歯医者でのクリーニング(機械でバイオフィルムをとる)が大切ですので、みてもらって終わりでは意味がありません。通いにくいと面倒になったり、足が遠のいてしまいがちですので、そこも考慮しつつお子さんに合った歯医者を選びましょう。
もし、泣いてしまっても全然気にしなくて大丈夫です。
歯医者に通い続けることを目標に、一つでもできたら褒めてあげてください!お口を開けてくれなくても、歯医者に行けた!前回は大泣きだったけど、今日は泣かずにできた!一人で座れた!何でもいいです😊
褒められると嬉しいし、そのうち怖くない!痛くない!歯をきれいにしてもらえて気持ちいい!ってなってくれたら万々歳ですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました💖
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