「歯科衛生士+口育士」のことり(@kotori_pata)です。
口育士って何?という方はコチラの記事を読んでね♪
今回は「噛む」ことの大切さと「噛むための工夫」についてお話ししますね。
「嚙んで食べる」おおまかな流れはこんな感じ・・・
手づかみで前歯を使ってがぶっと噛み切る➡
舌で奥歯に運んでよく嚙む➡
頬や舌を使って唾液とよく混ぜ合わせる➡
ごくっと飲み込む
この何気ない一連の流れがお子さんの顎の成長を促します。
歯並びが悪い原因のひとつに顎が小さいということが考えられますが、顎の大きさは遺伝だけで決まるわけではありません。正しく使うことで顎は成長しますよ♪
前歯でかぶりつく工夫はコチラ▼
「噛みごたえのある食べ物」と聞くと「硬い食べ物」を思い浮かべるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
では、どんな食べ物がいいのか一緒に考えてみましょう。
そして子どもだけではなく大人も「噛むこと」の大切さを再確認してくれたらいいなと思います。
目標30回!そのための噛む工夫とは?

よく噛むというと「30回噛みましょう」という言葉を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか?

食事のたびに数えてられないよ~!

だよね・・・

子供に言ってもなぁ・・・数えるかなぁ?
食事のたびに数えながら食べるって簡単なようで、難しいですよね?
だったら、飲み込むまでに30回噛むものを食べればいい!というわけで噛みごたえのある食べ物を具体的にあげてみました。
ぜひ参考にしてくださいね。
かみごたえ抜群!自然に30回以上噛める理想の食材たち

ぜんぶ10gあたりの噛む回数だよ。
100回以上噛む食べ物
- タコのお刺身 220回
- せんべい 162回
- フランスパン 108回
- クルミ 108回
- にんじんスティック 100回


80回以上噛む食べ物
- レバー 98回
- 昆布 85回
- お新香巻き 84回
- キャベツの千切り 82回
- イカ刺し 80回


60回以上噛む食べ物
- きのこソテー 79回
- かまぼこ 75回
- 皮付きリンゴ 74回
- 磯部餅 65回
- 耳つき食パン 62回


40回以上噛む食べ物
- たくあん 59回
- ししゃも 57回
- 切り干し大根 54回
- こんにゃく 46回
- ご飯 41回

主食のパンやご飯も30回以上!
意識しないでこんなに噛める食べ物があるなら、取り入れない手はない!

ご飯を雑穀米にしたり、パンを全粒粉パンにするとさらに噛みごたえアップ
噛む回数が少ない食べ物
- ゆで卵 33回
- 里芋の煮物 22回
- そば 15回
- 豆腐 10回
- バナナ 7回



嚙みごたえのある食べ物の特徴は・・・
1,弾力のある食べ物~タコ、イカ、肉、こんにゃく など
2,食物繊維の多い食べ物~ごぼう、きのこ、れんこん など
3,乾燥したもの~ドライフルーツ、切り干し大根、ナッツ など
調理の仕方でも噛む回数は変わる!
同じ食材でも調理の仕方によって噛む回数が変わってきます。
では、噛む回数を増やすためにはどうしたらいいか早速みていきましょう!
切らないまたは大きく切る
食材を大きく切ると噛む回数が増えます。
例えば、野菜は大き目の乱切りやステック状にしたり、お肉などは厚く切るなど工夫してみましょう。
食材を小さく切らずに前歯で噛み切ることで前歯に刺激が伝わり顎の成長を促します。
また、一口の適量が感覚として分かるようになり自然と適量をしっかり噛むことができます!
大きく切るときのポイントは一口では入らない大きさに切るということです!

うちの子はこれで失敗した!
大きく切ったつもりでも噛み切らずに入ってしまう大きさだと前歯も使いません。
そして口いっぱいに頬張るとモゴモゴと顎の動きも悪くなります。
中途半端に大きいのはNGです!

一口では入らない大きさにするといいんだね


水分を少なくする
食材は煮込むより焼いたり、炒めたりすることで水分が少なくなります。
▲我が家の愛用品❤️チャムスのホットサンドメーカー

ちょっと焼きすぎちゃいましたが焼くとこんな感じです!ホットサンドにすると噛む回数もUP👍
水分が少なくなると飲み込みにくくなり、自然と噛む回数が増えます。さらに飲み込む力もついてきます。

例えば、食パン。そのままたべると10gあたり62回噛むのに対して、
トーストにすると93回噛むようになるんだって!

飲み込みにくい、パサパサするからといって飲み物と一緒に食事をするのはNGです!
流し込んで食べる習慣がついてしまうのでやめましょう。
飲み物は食卓に置かないようにして、食後に飲むようにする!これが大切です。
色々な食材を組み合わせる
色々な食材を組み合わせることで食感や味に変化が出て、嚙む回数もアップします。
栄養バランスも取れますのでお肉にお魚、キノコや海藻そして野菜は葉物や根菜など食感だけでなく
色どりも豊富なのでどんどん取り入れたいですね!
パパママ次第!さぁ、噛む食事をはじめましょう!

噛みごたえのある食事はお子さんの顎を正しく発育するのにかかせません。
そして、どんな食材をどんなふうに調理して食卓に出すかはパパママ次第です。
少しの工夫で「噛む回数」が変わってきますのでぜひ参考にしてくださいね!
そしてよく噛むことは顎の発育だけでなく体や脳の発育にも良いことが分かっています。
▼噛むことはメリットがいっぱい!!
残念ながら現代の食事は工夫しなければ「よく噛む」ことが難しいです。
でも、その工夫は決して難しいことではありません。
この記事を参考にほんの少しの工夫を心がけてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました💖