こんにちは。DHまるです。
私は今、SDGsの勉強をしているのですが、前々から気になっていることがあり調べてみました。
36億本
これが何の数字か分かりますか?
この記事の内容はコチラ👇
36億本=1年間に廃棄されている歯ブラシの数
36億本は、世界で1年間に廃棄されている歯ブラシの数です。(スウェーデンの歯ブラシメーカーHumbleBrush社調べ)
ホテルや旅館の使い捨ての歯ブラシや世界の人口を考えると、50億本にも及ぶのではないかとさえ言われています。そして、36億本のうちの約10分の1に当たる4.5億本は日本で廃棄されているというから驚きです😵
「日々の生活に欠かせないものだからこそ地球にやさしいものを選択する」という選択をしませんか?
どうしてプラスチックの歯ブラシが問題なの?

プラスチック製品は今や、ありとあらゆるものに使われていて日常に溢れていますが、その一方で廃棄物となったときの環境に及ぼす影響が問題視されています。
「脱プラスチック」で思い浮かぶのが2020年から有料化されたレジ袋。買い物に行ってもエコバッグを利用している方が本当に増えましたよね!
でも、それ以外にも私たちができる「脱プラ」はいくらでもあります。
有料だからではなく「地球にも人にも優しい生活」をできるところからひとつづを心がけたいものですね😊
▲大量に廃棄されるプラスチックは深刻な海洋汚染問題として世界中で取り上げられています。
プラスチック製品の問題点
1.限りある貴重な資源「石油」を原料としている
石油は限りある貴重な資源なのでプラスチック製品を大量に消費している日本は欧米や北欧などと比較してもかなり「エコに対する意識」が低いといえます。当然ですが海外からの目は厳しいのが現状です。
2.焼却したときにCO2を排出し地球温暖化の原因となる
私の住んでいる自治体でもそうですが、プラスチック製品は「燃えるゴミ」に分類されていることが多いようです。
私自身も「え?プラスチックって燃えるゴミなんだ」と思いながら捨てていますが、やはり紙などに比べると燃えにくい素材です。
そのため、焼却処分するまでに多くのCO2が排出されることになります。
3.海に流出した際にマイクロプラスチックが生態系に影響を及ぼす
マイクロプラスチックという言葉を聞いたことがありますか?
プラスチックは自然に分解されることがないため、ポイ捨てされたプラスチックは川や海などで少しづつ砕けたり、劣化して小さなプラスチックのかけらになっていきます。
それを「マイクロプラスチック」というのですが、細かい小さなプラスチックなので海に流れ込んでしまうと回収できません。
回収が不可能な「マイクロプラスチック」は海を漂い続け、それを魚などの海の生き物が食べてしまいます。ウミガメなどの胃から大量のプラスチックが出てくることもあるようです。
そして、人間もマイクロプラスチックを食べた魚介類を食べることで自分の体にも取り込むことになります。
まずは身近な歯ブラシを見直してみよう

最近「サスティナブル」や「脱プラ生活」「プラレス生活」というような言葉を聞くことも多いですよね?
日常で大量に捨てられているプラスチック素材を、できるところから「脱プラ」していこうという動きが日本でも拡がっています。
私は歯科衛生士ですので歯ブラシに接する機会がとても多いです。1日中触ってるくらいです😆
そして患者さんに「歯ブラシの交換の目安は1ヵ月ですよ」と説明します。
毛先の開いた歯ブラシでは、きれいに歯を磨けないですし、衛生的にも良くないので多くの歯科医院で1~2ヵ月を目安に交換してもらっていると思います。
きれいに磨くためには歯ブラシは1ヵ月を目安に交換してほうが良いけれど、そうすると廃棄される歯ブラシも増えるというジレンマに陥ります・・・。
歯ブラシって何でできてるの?

【一般的な歯ブラシの素材】
ブラシ | ナイロン・飽和ポリエステル樹脂 |
持ち手(柄) | ポリプロピレン・ポリエステル |
滑り止め(付いているものの場合) | 合成樹脂 |
スーパーや薬局で売られている一般的な歯ブラシは全体がプラスチック由来の素材でできています。
ブラシの部分は天然毛(豚毛や馬毛など)もみかけますが、ナイロンや飽和ポリエステル樹脂に比べて細菌が繁殖しやすく衛生的に保つのが難しいので、歯科衛生士が天然毛の歯ブラシをおススメすることはほとんどないかと思います。そして、スーパーや薬局だけでなく歯科専売の歯ブラシも素材はプラスチック製です。
歯ブラシは何を基準に選びますか?
1位は「毛のかたさ」2位が「価格」、他には「メーカー」「専門性(歯科医師監修など)」「耐久性」などなど。「素材(天然素材か)」で選ぶ人は4%弱だそうです。
私も患者さんに歯ブラシを選ぶときは歯や磨き残し、歯茎などの状態から「毛のかたさ」を選び、お口の大きさや広さ、器用・不器用・体の状態(例えば利き手に麻痺があったり)などから「ヘッドの大きさ」や「柄の形状」を選びます。
歯ブラシですので、使う人が汚れ(プラーク)を落とせないと意味がありませんので、素材よりも汚れを落としやすいかが重要になってきます。
環境に優しい歯ブラシ3選
1.竹製の歯ブラシ
2.バイオベースプラスチック素材の歯ブラシ
3.ヘッド(ブラシ部分など)が交換できる歯ブラシ
竹製の歯ブラシ
今、環境に優しい歯ブラシの代表が「竹」でできた歯ブラシになります。ホテルなどのアメニティーも竹の歯ブラシに変えていこうという動きが出てきています。
竹は成長が早く生産コストに優れていることに加え、焼却処分の際に温室効果ガスが発生しにくい、竹でできている部分は自然に還るなどメリットがたくさんあります。
ただ、現在は海外のものが多く、ヘッド(ブラシ部分)が大きいものが多いです。そして、強度の問題なのか植毛のためなのか厚みもあり、口が小さめの日本人(特に女性や子供)には大きすぎるものがほとんどです。
ホテルでの使用など一時的なものであれば良いのですが毎日使うとなると合わない方も多いかなというのが私の感想です。
ただし、男性の方や大きい歯ブラシでも上手に磨ける方、オエッとならずに奥まで磨けるようであればおススメです。
バイオベースプラスチック歯ブラシ
こちらはサトウキビなど植物由来のプラスチックでできた歯ブラシになります。
焼却時に温室効果ガスが発生しにくく、発生したCO2はまたサトウキビが吸収してくれるため、 地球温暖化へ寄与しないサステイナブル(持続可能)な歯ブラシ となります。
竹製の歯ブラシと違って使い心地は普通のプラスチック製の歯ブラシとほとんど変わりませんので、どなたでもとっつきやすいと思います。
竹製の歯ブラシが苦手な方やお口の小さい方などに特におすすめです。
ヘッドが交換できる歯ブラシ
歯ブラシを捨てるときに「ブラシはボサボサだから取り替えたいけど、柄の部分は使えるのにな」って思ったことありませんか?これらの歯ブラシはまさにそこに着目したサステイナブルな歯ブラシです。
まだまだ使える柄の部分は使い続けて、ダメになったブラシを交換していくタイプです。
そうすることで、廃棄されるプラスチック量が減るという優れものです。
そういった意味では電動歯ブラシもこれに当たりますね!
こちらは何種類かありますので、ご自分に合ったものを選んで使えますし、どなたでも抵抗なく取り入れやすいと思います。
ご自分やお子さんに合う「地球に優しい歯ブラシ」みつけてみよう!

一口に「脱プラスチック」「環境に優しい歯ブラシ」といっても色々なタイプがあります。また、その中でも大きさが違ったり、使い心地も違ってきますので、何種類か試してみてご自分やお子さん、家族に合う歯ブラシを探すのも楽しいですよね😊
そして、歯ブラシ選びをきっかけにSDGsやプラスチックごみの問題、温暖化など環境について話をしてみるのも良いと思います。親から子供へ伝えることも大切ですが、一緒に考える時間もとてもすてきだなと思います。
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最後まで読んでいただきありがとうございました💖