「歯科衛生士はすぐ辞める」そうぼやいている院長やお局様・・・私は20歳で就職してから20年以上、歯科衛生士の仕事しかしていません。が、経歴をみて分かるようにかなりの回数の転職経験をしています。
「ほら!歯科衛生士ってすぐ辞めるよね」って言われそうですが、どうして辞めるか考えたことはありますか?
歯科衛生士学校卒業 20歳
矯正歯科2年 20~22歳(院長と給料の折り合いが合わず退職)
一般歯科0.4年 22歳(面接のときに言っていた給料より安くて退職)
予防歯科5年 23~28歳 (遠距離の彼氏と同棲するために残念ながら退職)
一般歯科2年 28~30歳(物やスタッフに当たり散らす院長と喧嘩が絶えず妊娠を期に退職)
出産・育児 30~33歳
大学病院勤務5年 33~38歳(一番自分に合っていたけど子育ての都合で退職)
一般歯科 パート38~40歳(安っすい時給だったけど時間の融通が利いたのでしぶしぶ勤務)
一般歯科 昨年まで勤務(理不尽極まりない院長のもとでメンタルやられかけて退職)
一般歯科 先々月に退職(久しぶりに良い先生に出会うものの自己都合により退職)
この経歴をみると、すごく気性の荒い短気な感じがしますが、決してそんなことはありません。
むしろ普段は「穏やかだよね」「怒ることあるの?」とよく言われます。
先輩歯科衛生士には恵まれ可愛がってもらってきましたし、同僚や後輩の歯科衛生士、受付のスタッフや患者さんと揉めたりクレームがきたこともありません。
ただ、運が悪いのか、そういう人が多いのか・・・。
経営者と雇用される側という立場で仕方がない部分もあるのは重々承知しているつもりですが、どうも「歯科医師」が苦手・・・いや、はっきり言って院長である歯科医師が嫌いです。

院長色に染まったお局様もね・・・
この記事は歯科衛生士を辞めたいと思っているあなたや「歯科衛生士がすぐ辞める」という悩みがある歯科医師のための記事です。歯科衛生士がすぐ辞めるのには理由があります。自分も含め、何人もの歯科衛生士の退職を見てきた私の素直な気持ちです。

歯科衛生士がすぐ辞める理由で一番多いのは何?
資格的にも経営者という立場的にも、そうならざるを得ないのか・・・高圧的な態度だったり、横柄だったり、ワンマンだったりしませんか?言う事や経営方針がコロコロ変わってスタッフを散々振り回しておいて自分は高みの見物なんてことも。
誰のことか分かりますか?
プライドが高くて、理不尽で・・・かと思えば、飲み会の時は人が変わったようにフレンドリーだったりで同一人物とは思えないほどです。
それが歯科医院の院長に抱く私のイメージです。

本当に、そんな先生ばかりなの?

ごく稀に良い先生もいるよ・・・
この記事を読んでいる歯科衛生士のあなたも院長が嫌い、上手く付き合えないなどの悩みがあると思います。私もそうですが「院長が嫌い」という理由で歯科衛生士がすぐ辞めていくのを何人も見てきました。
歯科衛生士がすぐ辞めるなどでお悩みの歯科医師の方も「そんな風に思ってる歯科衛生士もいる」ということを知ってください。この記事を読んで苛立ちや不満に思う先生もたくさんいると思いますが、大人げない苦情とかはやめてくださいね♪
ハッキリ言って「歯科衛生士の仕事はブラックだ」としっかり認識しないことには「歯科衛生士がすぐ辞める」現状は改善しません。
歯科衛生士がすぐ辞める一つ目の理由
さて、20年の間に転職8回が多いのか少ないのか分かりません。元々「飽きっぽい」という性格もあり、新しいことを覚えたいという気持ちも強い方です。
「歯科衛生士」という仕事は働く歯科医院が変わると仕事内容が大きく変わります。
一般歯科と矯正では全く違いますし、一般歯科といっても院長の専門や方針によって歯科衛生士の任される仕事や求められるレベルが違ったりします。
一か所の歯科医院で長く働くことも素晴らしいと思いますが、私は「その歯科医院のやり方」にどっぷり浸かり、そこでしか働けない歯科衛生士にはなりたくなかった・・・ということも転職を繰り返す理由のひとつです。
きっと同じように考える歯科衛生士も多いと思うんですよね。
私は転職を繰り返しているからこそ、長年「歯科衛生士」を続けていられたと思います。
\まずは働きやすい歯医者を探そう!/
歯科衛生士のあなたが院長との人間関係に悩んでいるなら、まずはジョブメドレーのサイトを見てください。仕事が楽しくない、やりがいを感じない、居心地が悪い場合、自分の能力うんぬんではないことが多いからです。
働く歯医者が変わるだけで、力を発揮できたり、楽しく働けることがありますので、院長が嫌いなら今すぐ次の歯医者を探すことをお勧めします。

私も職場を変えることで長く続けられたよ!
ただ、私のように「歯科衛生士の仕事しか知らない」ようでは、年々不安が募ることもあるので視野は広くもってください。

どういうこと?
気になる方はその理由を以下の記事でまとめましたので参考にしてください。
関連記事:歯科衛生士にならなきゃよかった!起業して見えた歯科衛生士のリアル
関連記事:歯科衛生士、辞めてよかった!違う仕事もしてみたいと思いませんか?
さて、ここからは「転職すすめるなよ!定着して欲しいんだから!」という歯科医師のみなさんへ歯科衛生士からアドバイスです。
歯科衛生士はすぐ辞める理由NO.1

今思えば、生意気だったかな~と思うこともありますが、新人の頃から待遇や給料に納得がいかないときは正直に院長に話すようにしていました。
私は最初の歯医者で先輩にとても恵まれて楽しく働いていました。でも、先輩2人が同時期に寿退社で2年目で一番上になってしまいました。新卒の後輩が2人と40代の歯科衛生士パートが2人・・・。4人を指導しなきゃならないのに給料は2年目の新人の給料・・・。

不満はあったけど仕方ないかな・・・って思ってた
40代のパートさんが仕事を一生懸命やってくれる人だったら何も言わなかったと思います。でも「私できな~い」ばっかり。そのくせ、時給は年齢が上なだけでそれなりにもらっている。私はこの待遇に納得できませんでした。
仕事を覚えようともしない20歳以上、年上の人に教えることも大変。しかも、自分もまだ社会人2年目です。頑張るには、それなりの感謝や評価が欲しかったんですよね。
感謝や労いが欲しかった。
院長に現状を伝え、お給料を上げるとか、院長が指導するなどして欲しいと相談しました。そうしたら「もっと素直に言ったことをやってくれると思ってたのに残念だよ」と・・・私はあなたの操り人形ですか?
言ったことをただ素直にハイハイ聞いてくれる歯科衛生士を望んでいる歯科医師って本当に多いと思うんです。
でも、それこそが歯科衛生士がすぐ辞める一番の理由です。
歯科衛生士はすぐ辞める・・・問題は何だ?
私は「自分の想いは言葉で伝える」ようにしています。これは新人のころから心がけていることです。陰でぐちぐち言ってても何も変わらないと思うから。
でも、それを残念の一言で片付けられたり、話し合う気持ちもないとなると、どうしようもありません。
黙っていたらいいように使われるだけだし、相談しても軽くあしらわれる。ひどいときは面倒くさそうにしたり、「考えておく」といって放置だったりします。
正直、面倒に感じるかもしれませんがこの時にしっかり向き合ってくれることで誠実さを感じるし、もう少し頑張ってみようかなって思えると思うんです。

ほとんどの歯医者がコミュニケーション不足
素直に言う事を聞いてくれる歯科衛生士が理想だとしても、その歯科衛生士だってすぐ辞めたりしませんか?そういう歯科衛生士は面と向かって言わないだけで陰口を言っていたり、不平不満をため込んでいます。そして、もっともらしい理由をつけて辞めていくんです。
たとえば、彼氏と同棲するから引っ越すとか、他にやりたいことがみつかったとか・・・そんな理由です。院長に不満があるから辞めますなんてわざわざ言ったりしませんもんね。

退職理由を鵜呑みにしたらダメ!

歯科衛生士がすぐ辞める・・・退職理由を鵜呑みにするな!

歯科衛生士の退職理由を鵜呑みにして、何も変えようとしないと「歯科衛生士がすぐ辞める」という負のスパイラルは改善しません。
辞める前に不満をぶつけてくれる歯科衛生士って本当に少数なんです。
仕事を任せすぎていないか、逆に任せないことが不満につながることだってあります。仕事量とお給料のバランスや労働時間など基本的なことはもちろんなんですが、忘れてならないのは「女性」ということです。
歯科医師って女性への接し方が本当にヘタだなって思います。

女心を勉強して欲しい・・・
歯科衛生士はすぐ辞める?実は我慢づよい人が多い
さんざん、歯科医師が嫌いと言ってきましたが、私はこのパワーバランスは歯科衛生士側にも原因があると思っています。歯科衛生士は我慢づよい人が多いんですよね。
院長にしたら「歯科衛生士はすぐ辞める」と感じているかもしれません。
でも、私が見てきたほとんどの歯科衛生士が「その人にとっての限界」で辞めています。たくさん悩んで、不満を抱えて、吐き出すところがなくて、苦しくて「退職」を決断しています。
今まで何件もの歯科医院で働いてきましたが、歯科医師に意見や考えを伝える歯科衛生士がほぼいません。
国家資格をとって頑張っているのに、歯科衛生士は謙虚な女性が本当に多いです。どうして、歯科医師に理不尽なことを言われたり嫌な態度をとられても黙っているのか・・・不思議なくらいジッと耐えています。

それに気づかない歯科医師の多いこと!
というか、影ではみんな言いますよね?仕事と給料が見合わないとか、面接のときと話が違うとか・・・でも面と向かっては言いません。
伝えない歯科衛生士にも問題はあると思いますが、言いにくい関係性だからと考える事も出来ますよね。
私が実際に受講したコミュニケーション講座がとても良かったので、興味がある方はこちらの記事も参考にしてください。
関連記事:仕事や家庭でのお悩み解決に!「伝え方コミュニケーション検定・中級講座」
もし、求人の時点で困っているならプロにお任せしてみるのもひとつの方法です。
新しい視視点でみることができ、気づきも多いはずです。
歯科衛生士はすぐ辞める・・・原因はあなたかも?
歯科衛生士がすぐ辞める・・・そして、それが連鎖しているような場合、原因は院長にあると思った方がいいです。
歯科衛生士が何も言わないのを良いことに甘えていませんか?女性は言葉で伝えて欲しいものです。
挨拶はもちろんですが、「ありがとう」と伝えていますか?
「おつかれま」ってたまにはスイーツや飲み物を差し入れてあげたっていいと思うんです。患者さんがいない時間があったら「僕も休むから、みんなもちょっと一服したら?」と声をかけてあげてください。
やっぱり、言葉で伝えるってとても大切で、「言わなくても分かってよ」なんて家族や恋人でも難しいことを要求してはいけません。

以心伝心で通じ合っていたら、そもそも不満はうまれない
歯科衛生士が定着する歯医者とは?

実際に私も素敵だなと思う先生に出逢ったこともあります。
私の話をきちんと聞いてくれてできないことは理由を伝えてくれました。
そして、良い歯科医院というのはスタッフから意見が出ると検討してくれたり、共感してくれた場合は実現できるように一緒に協力してくれます。
考えが柔軟でフットワークが軽い歯科医師とは一緒に働いていてとても楽しいです。変化を恐れない歯科医院はどんどん良い方に変わっていきますし、こういう歯科医院で働けると楽しいだけじゃなく、「もっと頑張ろう」とやりがいも、やる気もでてきます。
あくまで私の経験ですが、頭が固かったりワンマンな歯科医師や長年その歯科医院でしか働いていない歯科衛生士は変化を嫌う傾向が強いと思います。
今まで自分が築き上げてきたプライドなのか、自分の居心地のいいようにやっているのに崩されるのが嫌なのか・・・変わることをすごく嫌がります。
毎日、同じ流れで同じように施術して同じような会話をして、影でお互い不満たらたら・・・それでは何も変わりません。正直、退屈だしうんざりします。
風通しが良い環境がやっぱり一番ではないでしょうか?お給料が良ければ歯科衛生士が定着すると思ったら大間違いです。業務とお給料が見合っているか、人間関係が良いか、そして、院長が自分を一人のプロフェッショナルとして接してくれているか・・・それが大切です。
個人経営の歯科医院は、院長の考えに固執しがちになります。歯科衛生士がすぐ辞めて困っているなら採用のプロに相談してみてください。
\求人の条件など相談できる!/
\自分が当てはまっていないかチェック/
こちらの記事「【タイプ別10選】苦手な上司の特徴と上手な付き合い方を解説」は、歯科医師の対処にも役立ちます。10タイプごとの具体的な対処法が書かれていますので、すぐに行動に移しやすいですよ!
管理職歴20年以上のあきよしさんのブログ「管理職のバイブル」より
歯科衛生士はすぐ辞めると感じたら・・・一歩、歩み寄ろう

採用の度に一から指導するのに疲れ切っていませんか?歯科衛生士が定着して働いてくれたら何より心強いと思うんですよね。
採用時に伝えた内容と相違がないことはもちろんですが、歯科衛生士がすぐ辞めるのはコミュニケーション不足が原因です。まず、やるべきことはしっかりコミュニケーションをとることです。面談でかしこまって話を聞くのではなく、普段からの雑談が大切なんです。

女性は雑談でコミュニケーションを図るよ♪
何を大切に思っているのか、どんな価値観を持っているのかお互いさらけ出せるほど関係は良好になります。
お仕事だって結局は人対人です。もし、今いる歯科衛生士がすぐ辞めることなく定着してくれたら・・・と望むならコミュニケーションが何より重要ということを忘れないでくださいね。
苦手な上司・部下の理由と解決策がわかる!伝え方コミュニケーション検定
関連記事:仕事や家庭でのお悩み解決に!「伝え方コミュニケーション検定・中級講座」
最後までお読みいただきありがとうございました。
ブログ村に参加してます!応援してくれたら嬉しいです▼よろしければポチっとおねがいします
にほんブログ村
\採用が決まるまでは無料!/